私の空き家再生物語〜奇跡のはちどり食堂のはじまり その1〜

はちどり食堂のはじまりはワンディシェフでした



私の空き家再生物語〜奇跡のはちどり食堂の始まり その0〜

何気なく行ったワンディシェフレストランで「あなたもやらない?」と声をかけてもらって二つ返事でやることにしました。


きっとワンディシェフとしてはちどり食堂をやっていなかったら、古民家でのはちどり食堂ははじまっていなかったかもしれません。


小さな一歩が大きな一歩になっていったのです。


週に1度ワンディシェフをして、他の日は千葉駅のデパ地下のお惣菜売り場で働いていましたが、ワンディシェフをしばらくやってまた社長に「うちで働かないか?」と声をかけてもらいワンディシェフをやりながら不動産でも働くようになりました。


会社の人やお客さんたちとも仲良くなっていって、いろんな人に自分のやりたいことを語るようになりました。


「古い空き家を直してシェアハウスかゲストハウスがやりたい」


みんな「おもしろそうだね!」と言ってくれました。


そんな思いに共感してくれる人たちとどんどん仲良くなっていきました。


そして仲良くなった方の場所をお借りしてはじめて自分でイベントを企画しました


「はちどりビアガーデン」


お友達だったり会社の仲間が来てくれてとっても楽しいイベントになりました。



このイベントきっかけにますます私の思いに共感してくださる方が増えて応援されるようになっていきました。





仕事をしながら物件探しをしていました。


でも、賃貸で私が理想とする物件ってなかなかないのですよね。


売り物件ならたくさんあるんですけどね。


そんなこんなで数ヶ月経った頃、私がいつも夢を語っていた会社の先輩が


「こんな物件があるよ! 賃貸でも売りでもどっちでもいいって!」


と教えてくれたのがこの物件

写真ははちどり食堂が始まってからのものですが、こんな素敵な家が見つかってしまったのです。


築50年を超える古い物件でお庭も立派


場所も私が思っていた以上にいい場所


まさかこんないい場所でこんないい物件が見つかるなんて!! って驚きでした。


私は九十九里町の海の近くで古い物件を探していたのですが、会社の人にも地元の人たちにも「その辺りではなかなかないよ」って言われていました。

それが九十九里の中心の片貝漁港の近くで海まで徒歩5分という場所


私が住んでいたところからは車で5分くらいの場所


築50年を超える古い物件ですが、大家さんが丁寧に管理をされていてほとんど直さなくて住める場所だったのです。


修繕をするなら自分でということで敷金礼金なしで家賃は5万円


最高の条件でした。




でも、でも、でも、悩みました。。。。



今住んでいる家も最高に気に入っていて、どっちかが選べないと思いました。


絵にするとこんなですけどね(笑)



家賃は今とほぼ一緒


場所は紹介してくれた物件の方がいいし、何かやるなら断然そっちの方がいい。




もう悩んだままエイっと引っ越すことにしました。



この物件で具体的に何をするのかは決まっていなかったけど

とにかく見えない何かに思いっきり背中を押されました。



すごい、すごい、すごい悩んだけど引越しをしてみたら最高でした。


縁側がある家に暮らすのははじめてで

海の近くに暮らすのもはじめてで

縁側も海風も最高に気持ちよくて

築50年を超える家も最高に良くて

毎日毎日幸せな気分で暮らすことができました。




しばらくは「何をしようかな〜」と考えながら普通に住んでいました。


本当はゲストハウスかシェアハウスがやりたかったのですが間取り的にちょっと難しい。。。



ま、住んでるだけでも気持ちいいしゆっくり考えていこうと思っていました。




本当に毎日が気持ちよくて

家にいるだけで幸せで

そしたら、、、、、、会社に行きたくなくなっちゃったんです。



朝になると会社に行きたくない病で具合が悪くなって遅刻ばかりするようになりました。


会社に行っても全くやる気がなくて、遅刻して早退する日もありました。



そんなことだったり

会社で社長に怒られることが続き

そして、私が超社長を怒らせることがあって


「クビだ! やめろ!!」



と言わせてしまいました。




クビになったいうより、クビと言わせてしまったのです。



私は引っ越す前からずっと会社を辞めたいと思っていました。


自分でイベントをやったり、イベントに参加したりしていて自分がやりたいことをやっていきたい気持ちが強くなってきていたのです。


実は一度、やりたいことをやっていきたいと会社を辞めていたのです。

でも全く生活が成り立たず、社長に「戻ってこい」と言ってもらって出戻っていたのです。


会社にまた戻らせてもらって生活の不安はなくなったけど、毎日楽しくなくて、やる気がなくて、いい加減な仕事ばかりしていました。

でも生活の不安があるのでまた辞めるとなかなか言い出せなかったのです。



辞めたいのに辞めると言えなかった私に「クビ!」と言ってくれた社長には心の中で「ありがとうございました」と頭を下げました。


社長自身も本当はクビにするつもりはなかったようで、「わかりました。辞めます。すみませんでした」と言ったら「本当に辞めるのか? 次の仕事はあるのか?」と心配をしてくれましたが私はようやく吹っ切ることができたのです。



社長に1ヶ月という猶予をもらって、引き継ぎ、次の仕事探しをしました。



辞めるとなったら、、、、、


とっても元気になり(笑)毎日はりきって仕事に行き、仕事もサクサクこなしました。



なんでしょうね(笑)



体が正直すぎます。



次の仕事はまた何かバイトでもすればいいかな〜と思っていましたが

縁側でのんびりしていた時



「風が気持ちいいな〜〜この風をもっとたくさんの人にも感じて欲しい。ゲストハウスもシェアハウスもここでは難しいから、、、、、、だったらここではちどり食堂をやろうかな」



ふと思いました。



そして何気なく友人に話してみました。



この時はまだ私は本気ではありませんでした。



そしたらその友人が超ノリノリで


「いいと思う!! 水回りの仕事もできる大工さん知ってるから紹介するよ!」と言ってそれからすぐその大工さんが静岡から千葉まで見積もりに来てくれたのです。




まだやるかどうか決めてないのに、どんどん動き出していきました。



お金はないし、融資も通るかわからないのに

周りの人たちがどんどん動いていったのです。



友人の紹介の大工さんはめちゃくちゃいい人で、話も合って

それでやることになっちゃったのです。





海の近くの古い物件でこんなことがやりたい




そう言い続けて2年くらいだったかな



想像を超える物件が見つかって

何をやるかも決めないままとりあえず引越ししたら住み心地が最高すぎて

毎日この家にいたいと思っていたら会社をクビになり

軽い気持ちで「ここではちどり食堂やろうかな」と友人に行ったらどんどん動き出してあっという間にはちどり食堂が始まっていくことになったのです。



本当はもっとちゃんと準備をしてから始めるつもりでしたが

きっとそれでは一生始まらないのですよね。


この物件と出会ってからはいろんなことの流れが早すぎて、正直気持ちが全然追いついていっていませんでした。



でも、とにかくたくさんの人が応援してくれました。




約2年、私はこんなことがやりたいんだって言い続けていたし

行動もしていましたからね。



そんな姿を見てくれていた人たちがたくさんいました。



そして、「やるぞ!」って決めたらたくさんの人が集まってきて手伝ってくれました。




つづく






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